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中国
【石炭】

石炭需要には依然として抑制要因 (14/03/27)
2014/4/4
中国【石炭】

 3月25日まで環渤海一般炭価格は10週連続で下落し、港湾と発電所の在庫状況や沿海の石炭運輸価格等の指標から見て短期的に石炭価格が底打ちして反発する見通しであるが、長期的には大幅な上昇は難しい。中国煤炭工業協会の統計によると、今年の中国の石炭供給能力は約40億トン、予想生産量は約38億トン、前年比2.7%増加する。

 2013年の石炭生産量は約37億トン、消費量は約36.1億トンで、引き続き供給過剰の局面を呈している。中国の石炭消費量の伸び率は過去10年間の平均の約9%から、昨年はおよそ2.6%になで下がった。

 経済成長の鈍化に加え、国の大気汚染対策の強化のため、北京・天津・河北地区、長江デルタや珠江デルタなど主要石炭消費地区の需要は圧迫され、今年の石炭消費量は約37.2億トン、伸び率は3%に止まると予想される。

 昨年の中国の石炭輸入は3.27億トン、前年比13.5%増加し、過去最高を記録した。中国はすでに商品炭の品質管理を強化し、低品質石炭の輸入と使用を制限している。加えて、中国国内の石炭価格が10週連続で下落し価格競争ですでに優位に立っていることもあり、2月期の石炭と褐炭輸入量は2,282万トン、前年同期比2%減少し、前月比では36.5%もの大幅な減少になった。

 1〜2月の中国の石炭輸入量は5,873万トン、前年同期比9%増に止まった。中国煤炭工業協会の予想によると、今年の中国の石炭純輸入量は3億トン前後、前年比8.3%の減少になる。

 (中国国際入札網 3月27日)