中国は石炭の老朽化生産能力の淘汰を、石炭産業の構造調整と最適化のための重要な手段として位置付けており、2014年は全国1,725ヵ所の炭鉱、老朽化生産能力1億1,748万トンの淘汰を計画している。

　国家能源局と国家炭鉱安全監察局は連名で通達を出し、各地方に対して、年産9万トン以下の炭鉱を逐次淘汰するよう要求した。また、不法な採掘を行っている炭鉱や安全生産の条件を具備していない炭鉱を断固閉鎖すること、基礎的な安全条件が劣り改修も難しい炭鉱や災害リスクの大きい小炭鉱は石炭生産から撤退するよう誘導すること、資源面の優位と改修によるグレードアップの条件を備える炭鉱は合併再編に加わるよう奨励することなどを求めた。

　また、同通達は、各地方の関係部門に対し、大中型炭鉱企業による小型炭鉱企業の合併を支援すること、小炭鉱の技術、装備及び管理のレベルを高めること、石炭産業の老朽化生産能力の淘汰に関する政策を策定し、環境保護、安全生産、職場の健康等の面から老朽化生産能力に対する拘束を強化することを求めた。
　
　（新華網 4月6日）