ロシアのメドベージェフ首相は4月14日、中国も含むアジア太平洋地区の諸国と経済貿易協力を展開することがロシアの主な優先的方向性になると表明した。

　メドベージェフ首相は14日の閣議において、ロシアがアジア太平洋地区との経済貿易協力を強化するのは決して短期的な思慮によるものではなく、まして制裁への対抗措置でもなく、ロシア自身にとって有利であり、相当の収益をもたらすからであると述べた。また、メドベージェフ首相は、アジア太平洋地区は世界で最も高い成長を続けている地区であり、今後も発展の勢いを維持するとの見方を示し、ロシアの外交政策や対外経済政策もこの点を考慮に入れなければならないと指摘した。

　ドゥボルコビッチ副首相もまた、ロシアと中国は石油、天然ガス、電力、石炭、原子力など様々な分野で幅広い協力関係を形作っているが、協力のポテンシャルはまだまだ大きく、両国は石油精製など複数の分野で協力を強化すると表明した。さらに、ドゥボルコビッチ副首相は、ロシアは中国への電力と石炭の供給を現在の3〜4倍に拡大することが可能であり、目下関連事業の実証を進めていることを明らかにするとともに、中露両国の天然ガス交渉が妥結に近付き、双方は今年5月のプーチン大統領の訪中前に交渉を完了するよう希望すると表明した。

　ドゥボルコビッチ副首相は最近中国を訪問して中露エネルギー協力委員会議長会合とボアオアジアフォーラムに出席した。ドゥボルコビッチ副首相は中露両国の全面的戦略協力パートナーシップをスピードアップし、特にエネルギー分野の実務協力を拡大することに期待を表明した。

　（新華網 4月15日）