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中国
【石油・天然ガス】

第12次5ヵ年規画期の天然ガス消費目標を前倒しで達成 (14/04/16)
2014/4/21
中国【石油・天然ガス】

 石油からガスへの転換や石炭消費の縮小といった要因に促されて、天然ガス消費は急拡大している。調査機関の予測によると、今年の中国の天然ガス消費量は前年比25.7%増の2,300億m3に達し、第12次5ヵ年規画目標を前倒しで達成することになる。

 スモッグ対策やエネルギー構造調整の強化に伴い、天然ガスはますます重要な役割を担うようになっている。《大気汚染防止行動計画》によると、2017年末までに北京・天津・河北・山東の石炭消費を合計8,300万トン削減する。内訳は、北京市1,300万トン、天津市1,000万トン、河北省4,000万トン、山東省2,000万トンになる。

 卓創資訊の予測によると、もし削減される8,300万トンの石炭に天然ガスが全て取って代わる場合、所要の天然ガスは500億m3を超える。一方、自動車用天然ガスも急増しており、2013年にガソリンと軽油から天然ガスへの転換が2%を超え、今後発展の勢いも増す。今年の中国の天然ガス消費は2,300億m3に達し、前年比25.7%増になる見込みである。

 天然ガスアナリストの王暁坤氏によると、中国には天然ガスが通っていない都市はまだまだ多い。今後、ますます多くの都市に天然ガスが開通することになれば、都市ガス需要の増大が続く。全体的に見て、第12次5ヵ年規画期の2,300億m3という天然ガス消費目標は年内に前倒しで達成される見通しである。

 (北京商報 4月16日)