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中国
【石油・天然ガス】

ロシアとウクライナの紛争で中国が漁夫の利 早ければ来月中露天然ガス合意も (14/04/25)
2014/4/28
中国【石油・天然ガス】

 ロイター電によると、業界関係筋は、ウクライナ危機で欧州諸国がロシアへのエネルギー依存度を引き下げようとしており、そのため、ロシアの天然ガス最大手Gazpromが来月に中国と天然ガス売買で合意にこぎつけようとしていると指摘した。

 ロシアは新たな制裁に備えて積極的に「東進」に着手している。Gazpromはエネルギー分野におけるこれまでの米ドル決済方式を放棄して、ユーロを石油輸出の決済通貨とするよう準備するとともに、人民元建て債券の発行も検討している。

 プーチン大統領の来月の訪中に際し天然ガス供給に関して合意文書が調印されることになるが、この合意はロシアがアジアの天然ガス市場を開拓する上で重要な鍵になる。中国とロシアは約10年にわたって交渉を続けてきたが、未だ合意に到っていない主な要因は価格にある。
 
 今回天然ガス供給で無事合意が成立すると、Gazpromは中国へ2018年から東シベリアパイプラインにより年間380億m3の天然ガス供給を開始する。これは中国の現在の年間需要量の約4分の1に当たる。

 Gazpromの消息筋は、今回の中露間の取引が成立する可能性は98%に上ると見ている。価格についても合意がなるだろうと同消息筋は指摘した。

 今回の取引の相手方は中国石油天然ガス集団(CNPC)である。北京の石油企業の高官も交渉はすでに進展を遂げ、ペースが速まっていると指摘している。

 (中国能源網 4月25日)