中国電力企業聯合会が先日発表した分析予測レポートによると、第1四半期の中国の電力使用量は1.28兆kWh、伸び率は5.4％で、前年同期を1.1ポイント上回ったが、2013年第4四半期に比べると3.0ポイント下がった。中国電力企業聯合会は今年第2〜4四半期の電力消費の伸び率について、やや上昇するものの通年の伸び率は昨年を下回ると予測している。

　中国電力企業聯合会の分析によると、今年第1四半期の電力使用量の伸び率が2013年第4四半期を下回った原因として、第1に暖冬のため第三次産業と住民の暖房用電力負荷が減少したこと、第2に国が過剰生産能力の解消を強化したことに加え、華北等のスモッグ対策のため工業企業の生産の停止や減少が進められたこと、第3にマクロ経済の成長が鈍化し、特に固定資産投資の伸び率が下がり、輸出がマイナス成長になったことなどがある。

　中国電力企業聯合会は、中国の経済成長及び産業構造調整、政府の大気汚染防止、省エネ・排出削減、鉄鋼業などエネルギー多消費産業の過剰生産能力の解消などの政策や、2013年の夏季ピーク期の電力使用量が大きかったことなどを勘案した上で、2014年の通年の電力使用量の伸び率を6.5〜7.5％と予想し、7％前後になる可能性が最も高いとしている。

　（網易財経 5月8日）