ダウジョーンズ5月22日電によると、4,000億ドルの中露パイプラインガス供給契約によってロシアはアジア市場における主要な天然ガス供給国になるとともに、アジア地区のLNG需要をめぐる市場競争を激化させることになると、貿易商は指摘している。

　ロシアは2018〜2019年前後にパイプラインを開通させて中国への天然ガス供給を開始する見通しであるが、その頃にはアジアのLNG市場は、オーストラリア、北米及び東アフリカの新たなガス源を迎えて、市場競争が白熱することになろう。

　シンガポール所在の貿易商によると、ロシアのパイプラインガス供給規模は年間3,000万トンになるが、一方、中国の2013年のLNG輸入規模は1,800万トンであり、ロシアはアジアLNG市場において大きなシェアを奪ったに等しい。

　（中国国際入札網 5月23日）