国家発展改革委員会は5月15日、《石炭取引市場システム整備の徹底推進に関する指導意見》を通達し、2〜3ヵ所の全国的な石炭取引市場を逐次育成すること、全国石炭取引市場システムの整備と協調のメカニズムを樹立することを打ち出した。同意見書は、資源配置において市場の決定的な作用を発揮させるとしており、より多くの市場手段を運用して、全国の石炭取引市場システムの整備を推進することになる。また、石炭、電力や鉄道輸送の市場化改革とも結びつけて、旧来の生産・輸送・需要のマッチング方式から現代的取引モデルへの転換を推進し、市場ルールを完備し、十分な市場競争を促進し、より広い範囲において石炭資源配置の最適化を進める。各種市場プレイヤーが法に基づき石炭取引市場システムの整備に平等に参加することを奨励、支援する。

　石炭取引市場にはスポット市場と先物市場が包摂される。スポット市場は全国的及び地域的な石炭取引市場が含まれ、先物市場には国からの承認を得て一般炭や原料炭等の石炭先物銘柄取引を展開する先物取引所が含まれる。同意見書は、既存の石炭取引市場の規範化を進めた上で、複数の地域的石炭取引市場の健全化を速やかに進め、2〜3ヵ所の全国的な石炭取引市場を逐次育成することを打ち出している。全国的石炭取引市場の年間取引量は2億トン以上、地域的石炭取引市場の年間取引量は1,000万トン以上、地方石炭取引市場の年間取引量は200万トンとする。石炭取引市場システムの整備を推進し、システム整備において発生した重大問題について直ちに調整と解決を図るため、全国石炭取引市場システム整備の協調メカニズムを設ける。協調メカニズムの指導下に、中国煤炭工業協会が全国石炭取引データプラットフォームを構築し、石炭取引データの収集、総括及び整理、マーケットリサーチ及び全国的石炭取引市場価格インデックスの編集と発表の責務を負う。

　（中国能源網 5月26日）