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【石油・天然ガス】

中国とロシアが天然ガスパイプライン敷設で改めて契約の意向 (14/0606)
2014/6/12
中国【石油・天然ガス】

ロシア大統領府長官イワノフは6月4日、中国とロシアが改めて天然ガスパイプライン敷設で契約を結ぶ意向であると表明した。この契約は西ルートパイプライン、すなわちアルタイパイプラインが対象になる。

 「中国の経済発展スピードや中露両国が天然ガス価格フォーミュラですでに合意を見たことなどで、近日中に天然ガスパイプライン敷設について契約が結ばれる公算だ。この契約により、シベリア管区を横断する西ルートの天然ガスパイプラインが建設されることになる」とイワノフは述べた。

 ロシアのプーチン大統領が5月に訪中した際に、中国とロシアは30年間の天然ガス供給契約に調印している。これにより、ロシアは東ルートのパイプラインによって中国へ年間380億m3の天然ガスを輸送することになる。契約総額は4,000億ドル、期間は30年。

 プーチン大統領は2006年に中露アルタイ天然ガスパイプライン事業の実施を発表していた。同パイプラインは総延長2,700キロ、年間輸送能力300億m3、Urengoyガス田から中国へ天然ガスを供給する計画であった。しかしながら、2008年秋の経済危機により、このプロジェクトは凍結されていた。

 2010年12月16日付の「コメルサント」紙によると、ロシア天然ガス会社Gazpromは同事業の再開を決定し、Gazpromのミレル社長は同パイプラインの建設費は140億ドルになると表明していた。

 (京華時報 6月6日)