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【新エネルギー】

洋上風力発電の売電価格政策が策定 800億元の市場が全面始動へ (14/06/17)
2014/6/27
中国【新エネルギー】

 国家発展改革委員会は先日、洋上風力発電の売電価格政策について文書を通達した。同文書の規定によると、2017年までに稼動する近海洋上風力発電事業の系統連系電力価格は0.85元/kWh、潮間帯風力発電事業の系統連系電力価格は0.75元/kWhになる。業界が長らく待望していた洋上風力発電電力価格政策がようやく正式に打ち出され、1,000億元に上る洋上風力発電市場が正式に始動することになる。

 過去数年、中国の洋上風力発電開発が異常なまでに遅かったもの、その主な原因は不透明な電力価格政策にあった。中国風力協会の統計によると、2013年の中国の洋上風力発電新規設備容量はわずか39MWに止まり、前年比69%も低下した。

 国泰安君によると、洋上風力発電の投資コストを15元/W、利用時間を2,800〜3,000時間として逆算すると、基準価格を0.70〜0.90元/kWhにすると、洋上風力発電事業の内部収益率はようやく陸上風力発電並みになり、経済性を備えることが可能になる。

 国家能源局の公開情報によると、2014年には1.87GW、2015年には3.75GWの洋上風力発電事業に着工することが計画されており、短期的に800億元の市場空間が生まれ、長期的に見るとその市場ポテンシャルは陸上風力発電にも劣らない。

 (中国電力新聞網 6月17日)