税関総署の最新統計によると、今年上半期の中国の石炭輸入は1.6億トン、前年比0.9%の増加に止まったが、6月期の輸入量は2,505万トン、伸び率は12.28%になり、在庫が高止まりしている国産炭とは好対照をなしている。なぜ国内の生産量で充分賄えるのにも関わらず、中国は大量の石炭輸入を要するのだろうか。 8月5日、中央財経大学中国石炭経済研究院石炭上場公司研究センターの邢雷主任は取材に対し、「石炭を輸入するかどうかは中国の石炭在庫によって決まるわけではなく、根本的には国内外の石炭価格の差によって決まる。外国炭が中国炭よりも安価でさえあれば輸入の可能性がある。その上、華北や華南地区などの発達地区や電力使用量の大きい地区は石炭が乏しく、北方から南方への石炭輸送を行っているが、中国の運輸コストは極めて高く、西側諸国やその他の国々をはるかに上回っているため、インドネシア、オーストラリアや米国の石炭には価格で太刀打ちできない」と指摘する。 しかしながら、輸入炭の品質は国産炭よりも良いのだろうか。邢雷主任の説明によると、オーストラリア炭の品質は良いが、インドネシア炭の品質は決して高くはなく、主に発電に用いられている。もっとも、インドネシア炭は運輸コストや中間プロセスのコストが低いので、輸送されて来ると、国産炭に比して価格面での優位があり、中国南方地区は必然的に購入を望んでいる。発電企業が国産炭を用いるのは、2つの面で価格差がない場合に限られる。 (中国新聞網 8月6日)
税関総署の最新統計によると、今年上半期の中国の石炭輸入は1.6億トン、前年比0.9%の増加に止まったが、6月期の輸入量は2,505万トン、伸び率は12.28%になり、在庫が高止まりしている国産炭とは好対照をなしている。なぜ国内の生産量で充分賄えるのにも関わらず、中国は大量の石炭輸入を要するのだろうか。
8月5日、中央財経大学中国石炭経済研究院石炭上場公司研究センターの邢雷主任は取材に対し、「石炭を輸入するかどうかは中国の石炭在庫によって決まるわけではなく、根本的には国内外の石炭価格の差によって決まる。外国炭が中国炭よりも安価でさえあれば輸入の可能性がある。その上、華北や華南地区などの発達地区や電力使用量の大きい地区は石炭が乏しく、北方から南方への石炭輸送を行っているが、中国の運輸コストは極めて高く、西側諸国やその他の国々をはるかに上回っているため、インドネシア、オーストラリアや米国の石炭には価格で太刀打ちできない」と指摘する。
しかしながら、輸入炭の品質は国産炭よりも良いのだろうか。邢雷主任の説明によると、オーストラリア炭の品質は良いが、インドネシア炭の品質は決して高くはなく、主に発電に用いられている。もっとも、インドネシア炭は運輸コストや中間プロセスのコストが低いので、輸送されて来ると、国産炭に比して価格面での優位があり、中国南方地区は必然的に購入を望んでいる。発電企業が国産炭を用いるのは、2つの面で価格差がない場合に限られる。
(中国新聞網 8月6日)