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【省エネ・環境】

環境保護総局長「中国の土壌汚染は深刻」 (08/01/09)
2008/1/9
中国【省エネ・環境】

 国家環境保護総局長の周生賢は8日の第1回全国土壌汚染防止対策会議の席上、中国の土壌汚染防止が直面している情勢は極めて深刻であると指摘した。

 周局長によると、中国の一部地区の土壌汚染は深刻を極め、土壌汚染の類型は多様であり、新旧の汚染物の並存や無機・有機複合汚染が見られる。汚染源も様々であり、原因は複雑に錯綜している。汚染の抑制は極めて難しく、土壌汚染に起因する農産物の安全や人体の健康を害する事件も発生している。土壌汚染は農業生産や大衆の健康、社会の安定に影響を及ぼす重要な因子になっている。

 そのため、農業用土壌環境監督管理と総合防止措置を強化すると同時に、土壌監督管理のシステムと能力の整備を強化する必要がある。具体的な措置として、基本農地と重要農産品産地の栽培の適性に対する評価を行い、汚染が深刻で回復が困難な耕地については用途の変更を進める。重点都市及び重点地区の「菜籠子」プロジェクトの拠点において土壌環境安全性区分や重点汚染源に対する監督統制を展開する。汚水による灌漑を厳格に規制し、農薬、化学肥料、除草剤等の農業用化学製品に対する環境管理を強化する。

 (経済参考報 1月9日)

 注:「菜籠子」プロジェクト …… 副食品の需給ギャップを緩和するために農業部が1988年に打ち出したプロジェクト。肉、卵、乳製品、水産物、野菜の生産拠点の建設、良種の繁殖、飼料加工等のサービスシステムの確立を進め、市民に新鮮な野菜を提供する。