国家発展改革委員会によると、今年上半期の中国のエネルギー消費は依然として低い伸び率が続いており、単位GDP当たりのエネルギー消費は前年同期比4.2％下がった。その一方で、一部のエネルギー多消費産業のエネルギー消費の伸び率は徐々に上昇しており、通年の省エネ・排出削減目標の達成に不利な影響をもたらす可能性もある。

　上半期の中国の一定規模以上の工業企業のエネルギー消費は13億6,608万tce(標準炭換算トン)、対前年同期比の伸び率は2.13％で、前年同期より0.87ポイント下がった。電力使用量は前年同期比5.3％、伸び率は0.2ポイント上昇した。当面の情勢が持続すれば、通年の省エネ・排出削減目標は達成できる見通しである。

　但し、国家発展改革委員会の分析によると、省エネ・排出削減目標を全面的に達成する上で困難や問題も多い。第1に一部地区の省エネ・排出削減が弛緩傾向にある。第2にエネルギー多消費産業のエネルギー消費に反発傾向がある。第3に一部製品の単位当たりエネルギー消費が上昇傾向にある。第4にエネルギー消費総量規制目標の達成には極めて困難なものがある。

　（人民日報 8月7日）