米国のBusiness Week誌は8月8日、電子版において次のように報じた。

　中国のシェールガス開発の難しさは政府の計画立案者たちの予想を超えていたことは事実が証明している。2012年に国家能源局は2020年の中国のシェールガス年産量を600〜800億m3にするとの展望を示したが、最近になって呉新雄能源局長は2020年時点の年産量を300億m3に下方修正した。

　米国エネルギー情報局によると、中国は世界最大のシェールガス可採埋蔵量を擁しているが、その大部分は中国西部の山間地区に「鎖されて」いる。中国の指導者は急速な都市化に伴ってエネルギー需要が急激に上昇することを懸念し、米国のようなシェールガスの大発展を切実に待望している。しかし、中国が米国ほどの優位を備えていないことは現実が示している。最も重要なことは、米国のシェールガス革命が、テキサス州、ノースダコタ州やペンシルベニア州の平原地帯など交通の便利な地区で展開されたことである。

　中国で見通しが明るいと確認されたシェールガス田は重慶に近いフーリンシェールガス田の1ヵ所に止まる。同ガス田を所有する中国石油化工(SINOPEC)の予測によると、2015年の年産量は50億m3になり、2017年には100億m3に達する。フーリンシェールガス田に匹敵するガス田は未だ確認されていない状況で、「残り」の200億m3のシェールガスをどこから持って来るのだろうか。

　（新民網 8月11日）