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中国
【石油・天然ガス】

急増する中国の天然ガス消費 国産資源では需要を賄えず (14/08/13)
2014/8/18
中国【石油・天然ガス】

 国家発展改革委員会は9月1日より非民生用「存量」天然ガス価格を値上げすることを決定した。この点について、発展改革委員会の担当者は次のように表明した。中国の天然ガス消費は年平均15%のペースで急速に増加しており、国産資源で市場の需要を賄うことはすでに不可能であり、輸入量は年々増加しているが、輸入天然ガスの販売価格は逆さやになっている。そのため、価格の作用を発揮し、内外の天然ガス資源の十分な利用を図って供給を保障するため、中国政府は天然ガス価格改革を急いでいる。

2013年6月、発展改革委員会は天然ガス価格の合理化を図るため、天然ガス価格調整方案を公布して、「存量」ガス(2012年の実際の使用量)と「増量」ガス(2012年の実際の使用量を超える部分)に区分し、「増量」ガスのシティゲート価格を代替可能エネルギー価格との合理的な比較価格関係のレベルまで調整することにした。一方、「存量」ガスの調整は3年に分けて実施し、2015年には最終的に実現する計画である。「今回の非民生用存量天然ガス価格の調整は存量天然ガス価格合理化の第2段階になる」と発展改革委員会の担当者は言う。

 また、同担当者によると、昨年の価格調整方案の政策効果が徐々に表れており、国内の資源開発と海外からの資源導入のスピードが顕著にアップして、天然ガス供給能力は著しく増強された。しかしながら、中国の天然ガス需給は依然タイトであり、2013年の天然ガス輸入は530億m3前後に上り、対外依存度はすでに30%を超えている。生活水準の向上と大気汚染防止対策の全面的な推進により、今後とも中国の天然ガス需要は引き続き急速に増加し、需給ギャップがますます突出することになる。価格の作用をより良く発揮させて、資源の合理的な配置を誘導するため、国は2015年には「存量」ガス価格と「増量」ガス価格の一本化することを決定し、その目標に向け、今後さらに「存量」ガス価格を引き上げることになる。

 (人民網 8月13日)