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【新エネルギー】

中国がロシアの代替エネルギーへ投資の意向 (14/08/27)
2014/9/3
中国【新エネルギー】

 中国がロシアで代替エネルギー投資を進める意向である。中国新疆金風科技株式有限公司(Goldwind)はロシアでの風力発電所建設を提案している。但し、業界関係者はこの種の事業の経済性については懐疑的である。

 Goldwindはすでに開発計画を策定するとともにロシアの協力パートナー探しも開始した。Goldwindはロシア最大の建設企業E4グループと交渉を進めている。E4グループの関係者によると、中国側が技術と資金を提供し、ロシア側が研究も含むあらゆる作業を担当する。

 もっとも投資規模や将来の発電規模は未知数である。ロシア石油天然ガス産業連合のShmal会長によると、まず地域の電力需要について見積もりを行うことが必要になる。Shmal会長は「ロシアの一部地区にとっては風力が唯一のエネルギーになる公算だ。北極と北極周辺地域は燃料を供給することが非常に難しい。行くことすら難しい山間区も同じような問題がある。極東には風力発電の需要がある。しかし、全国に風力発電を広げる必要はない」と述べた。また、Shmal会長は、代替エネルギーのコストは非常に高く、風力発電所やソーラーパネルの1kW当たりの電力コストは天然ガスの数倍になり、石油ガス埋蔵量の多いロシアのような国では、代替エネルギーは限られた市場シェアしか占められないと指摘した。

 それならば、なぜ多くの中国企業がロシアの「グリーンエネルギー」に対して関心を高めているのだろうか。この点について、中国東方電気集団と西安西電工程有限責任公司は、ロシアは海外の代替エネルギー投資において最も見通しが広がっているパートナーになると指摘し、特に西安西電工程有限責任公司はロシアでの投資規模が1億ドルになるとも述べた。

 専門家によると、中国がロシアの代替エネルギーに関心を寄せるのは中国国内市場と関連している。生態環境が日増しに悪化する中、中国政府は代替エネルギー開発を重視している。IEAの予測によると、中国の再生可能エネルギー開発スピードは2035年に日米欧を超える。また、中国はすでに過剰な生産能力を蓄積しており、国内外市場でこうした製品を売りさばくことが出来なくなっている。
 Goldwindは1年後にロシアに工場を建設する計画である。同社は中国からロシアへの輸出はハイテク設備に限り、ブレードやタワー等はロシアで製造すると見られる。

 (新浪財経 8月27日)