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【原子力】

中国がチェコ原子力発電所建設事業の入札に参加の意向 (14/08/30)
2014/8/30
中国【原子力】

 ノーボスチ通信8月29日プラハ電によると、チェコ訪問中の張高麗副首相はヤン・ムラーデック産業貿易相と会談し、中国がチェコのテメリン及びドゥコヴァニーの2件の原子力発電所建設事業入札に参加すると表明した。

 テメリン原子力発電所には現在1000MW×2基のソ連製原子炉があるが、ここ5年間、チェコは同原子力発電所に2基増設する準備に取り組んでいる。最終的に残った競争相手は、ロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)が参加するロシアとチェコのコンソーシアムMIR.1200と日米連合のウェスティングハウスになる。工費は100〜150億ドルになる見通しである。

 今年4月、チェコ電力は2件の原子力発電所の入札撤回を決定し、7月にはムラーデック産業貿易相が、テメリン原子力発電所に2基の原子炉を建設する計画を放棄し、テメリンとドゥコヴァニーにそれぞれ1基建設する計画案に軸足を移すと述べた。

 チェコの報道によると、チェコ電力が今年末か来年初めに原子力発電所の新たな入札書を発表する公算である。中国企業がこれまで欧州諸国の原子力発電所建設に参加したことはない。

 (商務部ウェブサイト 8月30日)