シティバンクのアナリストIvan Szpakowski氏は9月3日に発表したレポートの中で、中国の今年上半期の石油需要は過去6年間（金融危機以降）で最も軟調であったと指摘した。中国の経済活動の鈍化が原因であるが、9月以降は需要が改善し始める見通しである。

　Szpakowski氏によると、中国の今年上半期の石油需要の伸び率はわずか0.5％であった。その上、中国の原油輸入の伸びはすでにピークに達している可能性も極めて高い。Szpakowski氏は「貨幣政策の緩和、財政刺激策や製造業の輸出需要改善によって石油需要の反騰を刺激しなければならない」と指摘する。しかしながら、Szpakowski氏は、「中国の石油需要の反騰が石油価格の反騰を駆り立てる」と考えている人は石油製品の純輸入が急減しつつあるのは原油輸入の伸びが鈍化していることが原因であることを再三考慮すべきであると付け加えた。

　（中国経済日報 9月4日）