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【石炭】

大唐発電の石炭化学部門が巨額赤字 事業再編が焦眉の急 (14/09/10)
2014/9/15
中国【石炭】

 中国の現代的石炭化学工業の先駆けである大唐発電は上半期の財務報告において、2014年上半期までに石炭化学工業部門へ非公募資金を600億元近く投入したが、同社の大規模石炭化学事業3件で商業運営を開始した事業は未だにないことを明らかにした。また、同社の今年上半期の石炭化学部門の赤字は13.67億元、前年同期の2.65倍に拡大し、資産負債率は84.69%に上っている。1ヵ月余り前に大唐発電は石炭化学工業部門と関連業務の再編に中国国新控股有限責任公司の資本を受け入れると発表していた。

 大唐発電が石炭化学工業に進出して10年近くになる。この10年、大唐発電の石炭化学事業は政策の追い風を受けて巨費が投入され、かつては大いにもてはやされてきた。特にここ2年、石炭化学工業株は資本市場の焦点になっていた。しかしながら10年間にわたる雄大な計画も今や儚い夢と潰えようとしており、業界や投資家は五里霧中状態にある。

 中国証券報記者が実地に取材したところでは、大唐発電の石炭化学事業は開始初日より、技術、体制、管理など様々なレベルで問題が付きまとい、今後の再編も荊の道になるだろう。大唐発電は中国石炭化学工業の現状の縮図であり、投資家に対して石炭化学工業を見直すよう警鐘を鳴らすものである。

 大唐発電の会長秘書室や関係筋によると、同社は今年末までに石炭化学工業部門の再編作業の完了を目指すが、「巨額の赤字が再編に影響をもたらすのでは?」との記者の質問に対し、関係者はコメントを避けた。

 (中国網 9月10日)