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【新エネルギー】

米中合弁の「下水油」由来バイオジェット燃料プロジェクトが稼動 (14/10/23)
2014/11/2
中国【新エネルギー】

 10月22日、ボーイング社と中国商用飛機有限責任公司の合弁による米中バイオジェット燃料実証事業(China-U.S. Aviation Biofuel Pilot Project)が杭州市建徳で正式稼動した。このプロジェクトは現在1日当たりの生産量は650リッターであるが、商業化を実現すると、年間18億リッター(5億ガロン)の廃棄食用油をバイオ燃料に転換することになる。

ボーイング社の発表によると、この実験プロジェクトで生産されたバイオ燃料は2011年に採択された国際規格を満たしており、同種のバイオジェット燃料はすでに1,600機以上の商用機に使用されている。

ボーイング社と中国商用飛機有限責任公司は2012年10月に共同事業に着手し、廃棄油脂(飲食業の廃棄油や下水油など)をバイオジェットに精製する可能性について模索を開始した。同事業は今年8月14日には中間試験段階に進んだ。

杭州能源工程技術有限公司の朱董事長(会長)によると、ボーイング社と中国商用飛機の技術は、水素化脱酸素等の他の技術とは異なるものであり、コストを50%以上引き下げることが出来る。

ボーイング社は2033年までの中国の新規航空機需要を6,020機以上と予想している。バイオジェット燃料は、通常のジェット燃料と比べて炭素排出を50〜80%カットすることが出来る。

 (中国新聞網 10月23日)