ロシアのノヴァクエネルギー相と史玉波中国国家能源局副局長が主宰した中露石炭協力作業部会第3回会議において、ロシア側は2013年の対中石炭輸出は約2,700万トンに上り、2014年上半期は計画をオーバーして対中石炭輸出は約1,500万トン、前年同期比17％増になったと指摘した。

　ロシアエネルギー省は中国が2014年10月15日から石炭輸入ゼロ関税措置を撤回したことに注目している。また、ロシア交通省は対中石炭輸出の鉄道輸送量が低下傾向にあることを注視している。ロシア側は政府間協定によって、長期的な対中石炭供給のルールを確定するよう提案した。この提案には、供給する石炭の種類、輸送方式やロシア国内の石炭資源の共同開発、中国がロシアから輸入する石炭に対してゼロ関税を維持することなどが含まれている。さらに、ロシア側はザバイカル国境管区のZashulanskoye炭鉱とアムール州のOgodzhinskoye炭鉱など新規事業の中露共同開発を速やかに進めなければならないと表明した。

　報道によると、中露双方は《2015年までの中露石炭分野協力ロードマップ》に調印した。同ロードマップは複数の中国大手企業がロシア国内の事業開発に参入することを確定するとともに、石炭加工の新技術、採鉱設備のロシアへの輸出や対中石炭輸出の拡大などの内容が盛り込まれている。

　（中国産業研究網 11月6日）