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中国
【省エネ・環境】

中国が8つの側面から省エネ・排出削減・低炭素を加速へ (14/11/17)
2014/11/20
中国【省エネ・環境】

 解振華発展改革委員会副主任は11月15日に開催された省エネ・排出削減・低炭素発展高層フォーラムに式辞を寄せ、その中で、中国が次の8つの側面から省エネ、排出削減及び低炭素の速やかな発展に着手すると表明した。

 (1) 産業化構造の最適化。過剰生産能力の解消、老朽化生産能力の淘汰、サービス業の発展、省エネ・環境保護産業の発展加速。

 (2) エネルギー生産並びに消費方式の変革。炭素排出総量とエネルギー消費総量の研究と確定、総量と強度(対GDP比)の二重の規制、クリーン・エネルギーと再生可能エネルギーの発展、クリーン・コールの利用推進。

 (3) 循環経済の発展、資源の総合利用とクリーン生産の推進。

 (4) 重点企業、重点分野、重点地区における企業の省エネ・排出削減行動の展開。工業、建設、交通等における省エネ・排出削減の強化、北京・天津・河北、長江デルタ、珠江デルタなど重点地区における省エネ・排出削減の取り組み。

 (5) 環境汚染管理。「大気10ヵ条」の実施、大気汚染管理の強化、「水10ヵ条」と「土10ヵ条」の制定、水質環境の改善、汚染源防止の強化。

 (6) 気候変動への積極的対応。温暖化ガスの排出抑制、気候変動対策目標の達成確保、気候変動をめぐる国際交渉の推進と建設的役割の発揮。

 (7) 目標責任制の強化。エネルギー消費総量の抑制、資源消費の削減、環境被害の軽減、炭素排出強度の引き下げ、生態収益の向上を経済社会発展の総合評価指標体系に盛り込む。厳正な責任制を実施し、考課結果を社会に公表する。

 (8) 政策システムの完備。省エネ評価審査等の制度の具体化、炭素排出権、省エネ量、汚染排出権等の市場化システムの整備。価格、財政、租税、金融等の政策面によるインセンティブ効果の発揮。各種基金を省エネ・排出削減や低炭素発展に誘導。

 (新華社 11月17日)