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【エネルギー全般・政治経済】

【エネルギー発展戦略行動計画】中国は石油・天然ガス・電力等の価格改革を推進 (14/11/19)
2014/11/20
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国政府網によると、国務院弁公庁は11月19日、《エネルギー発展戦略行動計画(2014〜2020年)》を公布した。中国はこの計画に従って、エネルギー体制改革を深化させ、小売電力価格が市場によって形成されるようにする。

 同計画は現代的エネルギー市場システムの完備を求めている。一律に開放され、秩序ある競争が展開する現代的エネルギー市場システムを確立する。政府と企業の分離を推進し、自然独占事業と競争的事業に分けて、競争的な分野とプロセスを開放する。統一的な市場参入制度を実施し、ネガティブリストを策定した上で、ネガティブリスト以外の分野については各種の市場プレイヤーが法に基づいて平等に参入することを奨励、誘導して、エネルギー投資プレイヤーの多元化を推進する。国有エネルギー企業の改革を深め、インセンティブと審査の仕組みを整備して、企業競争力を高める。先物市場のヘッジを活用するよう奨励し、原油先物市場の整備を推進する。

 同計画はエネルギー価格改革の推進についても強調している。石油、天然ガス、電力等の価格改革を推進し、競争的プロセスの価格を自由化する。同時に重点分野と重要プロセスの改革を深める。電力グリッド及び石油ガスパイプラインの建設と運営体制の改革を重点的に推進し、電力グリッドとパイプラインの機能的位置づけを明確にして、公平に受け入れ、需給が導き、信頼度が高く敏捷な電力及び石油ガス輸送のネットワークを逐次確立する。電力体制改革をスピードアップし、需給両サイドの直接取引を推進して、競争的な電力取引市場を構築する。

 今回の計画はエネルギー関連法規の健全化も求めている。エネルギー法の制定、電力法並びに石炭法の改訂を速やかに推進する。海洋石油天然ガスパイプラインの保護、原子力発電管理、エネルギー備蓄等の行政法規の制定や改訂作業を前向きに推進する。政府機能のさらなる転換を進め、エネルギー監督管理体系を健全なものにする。エネルギー発展戦略、計画、政策、標準等の制定と施行を強化し、行政の簡素化と移管を加速させて、引き続き行政許認可項目の撤廃と移管を進める。エネルギー監督管理システムを強化し、監督管理組織体系と法規体系を健全なものにする。監督管理方式を刷新し、監督管理の効能を高める。公平で公正な市場秩序を維持し、エネルギー産業の健全な発展のために良好な環境を創出する。

 (中国新聞網 11月19日)