1. HOME
  2. 中国 【新エネルギー】

中国
【新エネルギー】

中国企業が初めて海外に投資した風力発電事業が系統連系発電開始 (14/11/24)
2014/11/27
中国【新エネルギー】

 中国国電集団傘下の龍源電力集団株式有限公司は、同社がカナダのオンタリオ州に投資したダフェリン風力発電所が系統連系発電を開始したと発表した。中国の発電企業が海外で風力発電所に投資するのはこのダフェリン風力発電所が初めての例になる。ダフェリン風力発電所は100MW、オンタリオ州における中国最大の電力事業投資案件になる。年間売電量は3億kWhに上り、オンタリオ州の3万世帯の家庭用電力を賄うことが出来る。中国国電集団の謝長軍副総経理(副社長)によると、国電集団は2011年に海外投資を決定し、ダフェリン風力発電事業は中国の国有電力企業が海外で初めて独自に投資、建設、運営を行う風力発電事業になった。同発電所が稼動すると、経済収益は中国国内事業の平均水準を上回ることになる。

 オンタリオ州当局は2009年に《グリーンエネルギー法》を公布して再生可能エネルギー固定料金買取制度(FIT)を推進するとともに、2013年末には州内の火力発電所を全て閉鎖した。カナダの風力発電設備の3分の1はオンタリオ州が占めている。

 謝長軍副総経理によると、ダフェリン風力発電事業には20年間にわたってFIT優遇売電価格が適用される。売電価格は人民元に換算すると0.83元/kWhになり、インフレ率に応じて増額される。ダフェリン風力発電事業では、州電力局が提示した現地化率50%の条件に従って、開発と建設過程には州内の企業100社余りが参加した。謝長軍副総経理は、ダフェリン風力発電事業によって中国の新エネルギー企業の実力と水準を示して、今後も引き続き海外で投資を進めると表明した。

 (経済日報 11月24日)