海関(税関)総署が11日公表した統計によると、昨年中国の対外貿易総額が初めて2兆ドルの大台に乗り、前年比23.5%増の2兆1,738億ドルに達した。輸出は1兆2,180億ドル、前年比25.7%増。伸びは前年に比べ1.5ポイント下がった。輸入は9,558億ドル、前年比20.8%増で、伸びは0.9ポイント上昇した。年間貿易黒字は2,622億ドル。WTO加盟後の6年間連続で貿易総額の増加率は20%以上を上回っており、貿易規模は4倍になった。 2007年の中国の対外貿易全般を見ると、政府は輸出商品の高度化と環境と資源の保護並びに合理的な使用を進めるため、輸出関税の引き上げと輸出還付税の引き下げ等の措置を取ることで「両高一資(資源型・多消費・高汚染)」商品の輸出を引き続き抑制するとともに、暫定輸入関税率の引き下げや自動輸入許可管理の撤廃等によって輸入を奨励した。そのため、輸出の伸びは2007年下半期から鈍化を開始し、一方、輸入の伸びは顕著な再上昇を示した。貿易黒字の規模は引き続き拡大したものの、拡大傾向は抑制され、政策の基本的な効果が現われてきた。特に第4四半期は月別輸入額の前年同期比の伸びは3ヵ月連続で25%を超えた。このため、貿易黒字の伸びは第3四半期末の69.4%から第4四半期末には21.7ポイント下がって47.7%となった。 貿易方式にも変化が見られた。一般貿易の比率が上昇して加工貿易にほぼ並んだ。2007年の一般貿易総額は9,672.2億ドル、前年比29.1%の伸びとなり、貿易総額の伸びを5.6ポイント上回った。貿易総額に占める比率は前年より1.9ポイント高い44.5%となった。一方、加工貿易の伸びは著しく鈍化した。2007年の加工貿易総額は9,860.5億ドル、前年比18.5%増となったが、同年の貿易総額の伸びを5ポイント下回った。2007年の貿易総額に占める比率は前年より1.8ポイント低い45.4%となった。 貿易相手先では、EUが2007年の最大貿易相手であり、EUとの貿易総額は前年比27%増の3,561.5億ドルとなった。米国は第2位で3,020.8億ドル、前年比15%増。日本は中国にとって第3位の貿易相手であるとともに最大の輸入先でもあり、対日貿易額は2,360.2億ドル、13.9%増となった。ASEANは2,025.5億ドル、前年比25.9%増、香港1,972.5億ドル、18.8%増、韓国1,599億ドル、19.1%増、台湾1,244.8億ドル、15.4%増。 広東、江蘇、上海の主要貿易省の対外貿易額はいずれも前年比20%以上増加した。広東省は引き続き貿易額全国第1位で、6,340.7億ドル、中国の貿易総額の29.2%を占めた。江蘇は3,495.6億ドル、16.1%を占め、上海は2,829.1億ドル、13%を占めた。広東、江蘇、上海の貿易額の合計は全国貿易総額の58.3%を占めた。 輸出商品の中では機械電機製品が相変わらず中心を占めており、2007年の輸出額は7,011.7億ドル、前年比27.6%増、輸出総額の57.6%を占めた。 輸入商品の中では、初級製品の輸入が急速な伸びを示し、機械電気製品の輸入は安定的な伸びを示した。2007年の初級製品の輸入は2,429.8億ドル、前年比29.8%増、輸入総額の25.4%を占めた。工業製品の輸入は7,128.4億ドル、18%増、輸入総額の74.6%、うち機械電機製品は4,989.8億ドル、16.7%増。機械電気製品のうち自動車は31.3万台、37.9%増であった。 原油輸入量は前年比12.4%増の1億6,317万トンに達した。石油製品の輸入量は前年比7.1%減の3,380万トン、輸出量は25.6%増の1,551万トン。 (海関総署ウェブサイト 1月11日 中国経済網 1月14日)
海関(税関)総署が11日公表した統計によると、昨年中国の対外貿易総額が初めて2兆ドルの大台に乗り、前年比23.5%増の2兆1,738億ドルに達した。輸出は1兆2,180億ドル、前年比25.7%増。伸びは前年に比べ1.5ポイント下がった。輸入は9,558億ドル、前年比20.8%増で、伸びは0.9ポイント上昇した。年間貿易黒字は2,622億ドル。WTO加盟後の6年間連続で貿易総額の増加率は20%以上を上回っており、貿易規模は4倍になった。
2007年の中国の対外貿易全般を見ると、政府は輸出商品の高度化と環境と資源の保護並びに合理的な使用を進めるため、輸出関税の引き上げと輸出還付税の引き下げ等の措置を取ることで「両高一資(資源型・多消費・高汚染)」商品の輸出を引き続き抑制するとともに、暫定輸入関税率の引き下げや自動輸入許可管理の撤廃等によって輸入を奨励した。そのため、輸出の伸びは2007年下半期から鈍化を開始し、一方、輸入の伸びは顕著な再上昇を示した。貿易黒字の規模は引き続き拡大したものの、拡大傾向は抑制され、政策の基本的な効果が現われてきた。特に第4四半期は月別輸入額の前年同期比の伸びは3ヵ月連続で25%を超えた。このため、貿易黒字の伸びは第3四半期末の69.4%から第4四半期末には21.7ポイント下がって47.7%となった。
貿易方式にも変化が見られた。一般貿易の比率が上昇して加工貿易にほぼ並んだ。2007年の一般貿易総額は9,672.2億ドル、前年比29.1%の伸びとなり、貿易総額の伸びを5.6ポイント上回った。貿易総額に占める比率は前年より1.9ポイント高い44.5%となった。一方、加工貿易の伸びは著しく鈍化した。2007年の加工貿易総額は9,860.5億ドル、前年比18.5%増となったが、同年の貿易総額の伸びを5ポイント下回った。2007年の貿易総額に占める比率は前年より1.8ポイント低い45.4%となった。
貿易相手先では、EUが2007年の最大貿易相手であり、EUとの貿易総額は前年比27%増の3,561.5億ドルとなった。米国は第2位で3,020.8億ドル、前年比15%増。日本は中国にとって第3位の貿易相手であるとともに最大の輸入先でもあり、対日貿易額は2,360.2億ドル、13.9%増となった。ASEANは2,025.5億ドル、前年比25.9%増、香港1,972.5億ドル、18.8%増、韓国1,599億ドル、19.1%増、台湾1,244.8億ドル、15.4%増。
広東、江蘇、上海の主要貿易省の対外貿易額はいずれも前年比20%以上増加した。広東省は引き続き貿易額全国第1位で、6,340.7億ドル、中国の貿易総額の29.2%を占めた。江蘇は3,495.6億ドル、16.1%を占め、上海は2,829.1億ドル、13%を占めた。広東、江蘇、上海の貿易額の合計は全国貿易総額の58.3%を占めた。
輸出商品の中では機械電機製品が相変わらず中心を占めており、2007年の輸出額は7,011.7億ドル、前年比27.6%増、輸出総額の57.6%を占めた。
輸入商品の中では、初級製品の輸入が急速な伸びを示し、機械電気製品の輸入は安定的な伸びを示した。2007年の初級製品の輸入は2,429.8億ドル、前年比29.8%増、輸入総額の25.4%を占めた。工業製品の輸入は7,128.4億ドル、18%増、輸入総額の74.6%、うち機械電機製品は4,989.8億ドル、16.7%増。機械電気製品のうち自動車は31.3万台、37.9%増であった。
原油輸入量は前年比12.4%増の1億6,317万トンに達した。石油製品の輸入量は前年比7.1%減の3,380万トン、輸出量は25.6%増の1,551万トン。
(海関総署ウェブサイト 1月11日 中国経済網 1月14日)