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中国
【石油・天然ガス】

シノペック初のLNGターミナルが山東で稼動 (14/12/13)
2014/12/19
中国【石油・天然ガス】

 12月13日、パプアニューギアから15万m3のLNGを積載したタンカーが中国石油化工(SINOPEC)の山東LNGターミナルに到着し、同LNG事業が正式稼動した。山東LNGターミナルは、SINOPECにとって初めての、中国では8番目のLNGターミナルになる。SINOPEC筋によると、山東LNGターミナル第1期の年間受入能力300万トンに上り、これは天然ガス40億m3に相当する。2,200万世帯に家庭用ガスを供給することが出来る。SINOPECは広西、天津、温州及び江蘇でもLNGターミナルの建設と計画を進めている。

 SINOPEC筋によると、SINOPECは2015年から2035年までオーストラリアの太平洋LNG社(APLNG)から毎年760万トンのLNGを買い入れる。

 業界関係者の普遍的な見方によると、SINOPECのLNGターミナルの稼動や大規模なLNG導入により、中国の天然ガス供給ルートがさらに広がり、中国国内のエネルギー供給が保障される。SINOPECが実施している「天然ガス大発展」戦略にとっても重要な意義を有する。但し、中国のLNG供給が急増する一方で、需要は限られており、LNG市場に過剰リスクが発生しつつあることには注意を要する。

 (中国石化新聞網 12月13日)