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【石炭】

山西省の2015年の石炭生産量は若干減少 (15/01/11)
2015/1/15
中国【石炭】

 山西省統計局の発表によると、山西省の石炭産業の成長の余地は限られており、2015年の石炭生産量は若干減少すると予想される。将来の成長ポテンシャルもすでに大きく弱まっている。統計専門家の分析によると。山西省は今後低成長の「新常態」(ニューノーマル)を迎える。その最も主要な原因は石炭価格の大幅下落であり、石炭生産企業の経営難はますます深刻になる。統計によると、2014年9月までの山西省の石炭産業の利益は前年同期のわずか5.9%であり、石炭1トン当たりの利益は3元足らずに下がっている。多くの炭鉱が生産を停止しており、何とか操業を維持している炭鉱も賃金の支払いを延滞している。

 同時に石炭生産能力が過剰になり、需給関係に逆転が生じている。2013年の山西省の石炭生産能力13.6億トンに対し生産量は9.6億トンで、生産能力稼動率は74%足らず、全国平均を下回った。中国経済の減速に伴い、石炭需要が増加する余地は縮小している。全国的に見て、石炭の供給過剰状況を短期的に転換することは極めて難しい。

 加えて、山西省は資源環境キャパシティの限界に近付いている。山西省では長年にわたって石炭が採掘され、環境管理と生態系回復の積年のツケが大きなものになっている。中国科学院が2014年に発表した《中国持続可能発展報告》によると、山西省の持続可能発展の総合能力は全国第24位であり、環境サポートシステムでは第27位、生存サポートシステムでは第29位であるなど、山西省の環境問題は相対的に深刻である。統計専門家の見方によれば、山西省の10億トン近くの石炭生産量はすでに資源環境キャパシティの極限に近付いており、これまでの石炭産業の急拡大も終盤に近付いている。

 (新華網 1月11日)