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【新エネルギー】

国家能源局がバイオディーゼル産業発展政策を公布 (15/01/23)
2015/1/28
中国【新エネルギー】

 1月23日、国家能源局はウェブサイトにおいて《バイオディーゼル産業発展政策》を公布した。国情に適した原料路線、合理的な産業配置、先進的な転化技術、整然とした市場、持続可能で健全な発展を備える新型バイオディーゼル産業を創出する。

 《バイオディーゼル産業発展政策》は、中国の資源的特性に適合し、廃棄油脂を主とし非食用木(草)系油料作物を従とする持続可能な原料供給システムの構築を目標としている。廃棄油脂によるバイオディーゼル産業の発展を図る省には整った廃棄油脂回収利用システムを構築するとともに、健全な回収利用の法規を制定する。また、エネルギー作物(植物)油料供給モデルを基本的に確立するとともに、微藻類の養殖及び油脂抽出技術の最適化を模索して、微藻類系バイオディーゼル技術でブレークスルーを実現する。

 《バイオディーゼル産業発展政策》はバイオディーゼル生産企業に対し、次のように要求している。

 ・信頼性の高い整った原料供給システムを建設しなければならない。廃棄油脂を原料にバイオディーゼルを生産する企業は廃棄油脂調達プランを策定し、経営許可を取得した廃棄油脂供給機関と中長期的な契約を結んで、廃棄油脂の供給源と数量を明確にする。油料エネルギー作物を原料とする生産企業は相応の規模の原料栽培基地を建設する。

 ・バイオディーゼルの収率は90%以上とし、バイオディーゼル製品1トンにつきメタノール消費を125kg以下、水消費を0.35m3以下、総合エネルギー消費を標準炭換算で150kg以下にする。
・グリセリンは副産物として回収、分離、純化を行う。

 ・「三廃」(排ガス・廃水・固体廃棄物)排出基準を満たすようにする。

 ・2年経っても要件を満たさないバイオディーゼル生産装置は撤去する。

 また、《バイオディーゼル産業発展政策》は北京・天津・河北、長江デルタ、珠江デルタなど大気汚染防止重点エリアにおいてバイオディーゼルの普及を進めるよう奨励している。また、自動車や船舶のメーカー及び関連研究機関に対して、ディーゼルエンジンシステムの設計を最適化し、バイオディーゼル配合燃料の動力性能、省エネ性能や環境維持の特性を十分発揮させるよう奨励している。

 (中化新網 1月23日)