中国石油経済技術研究院が1月28日に発表した《2014年国内外石油ガス産業発展報告》によると、2014年の中国の石油対外依存度は60％近くになり、天然ガス対外依存度は32.2％にまで上昇した。

　中国石油経済技術研究院の報告書によると、2014年の中国のエネルギー総消費量は38.5億tce（標準炭換算トン）になり、前年比1億tce、2.7％増加した。増加率は年々下がっている。うち石炭消費量は24.6億tce、前年比0.5％減になると予想される。2001年以降では初めてのマイナスになる。電力使用量の伸び率は3.7％で2009年以降の最低水準になる。2014年は新エネルギー及び再生可能エネルギーが引き続き急増し、エネルギー消費構造は著しい改善を見た。一次エネルギー消費に占める石炭の比率は2013年から2.1ポイント下がって63.9％になった。天然ガスの比率は0.5ポイント上昇して6.3％になった。石油の比率は18.5％と横ばいである。非化石エネルギー消費の比率は0.5ポイント上昇して6.3％に達した。

　2014年の中国の国内石油消費は引き続き低い増加傾向を示し、通年の石油見掛け消費量は5.18億トン、在庫増加分を除いた実際の石油消費の伸び率は約2.8％で2013年と横ばいであった。2014年の石炭純輸入量は3.08億トン、石油対外依存度は59.5％に達し、前年比1.1ポイント上昇した。

　2014年の天然ガス見掛け消費量は1,830億m3、前年比8.9％増になったが、過去10年間の最低近くにまで下がった。天然ガス輸入量は590億m3、前年比11.5％増になり、天然ガス対外依存度は32.2％に上昇した。

　2014年末時点で中国に6ヵ所の国家戦略石油備蓄基地が完成しており、備蓄能力は1.41億バレルになる。また、完成済みの商業原油備蓄基地は25ヵ所で、備蓄能力は3.07億バレルになる。

　（新華網 1月28日）