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中国
【石油・天然ガス】

中緬石油パイプラインが世界の原油フローを根本から変える (15/02/06)
2015/2/12
中国【石油・天然ガス】

 外国メディアに次のような記事が掲載された。

 中国とミャンマー間に開通した1本の石油パイプラインが世界の原油フローを根本的に変えることになる。このパイプラインは世界のエネルギー産業において最も野心的なプロジェクトの一つである。パイプラインはミャンマーのKyaukphyuを起点にミャンマーを横断して中国の昆明に到る。全長771キロ、2010年に着工され、2014年5月に竣工し、先日稼動した。姉妹事業の中緬天然ガスパイプラインもすでに昨年稼動している。

 このパイプラインは世界の原油フローにとっても重要である。なぜなら、このパイプラインは中東の原油が中国に入る陸上の窓口になるからである。現在、中東の原油をタンカーでアジア諸国へ輸送するにはインドネシアとマレーシアの間にあるマラッカ海峡を通過しなければならない。しかし、この航路は危険であるだけでなく、サウジアラビアから上海まで2週間近くかかる。しかし、中緬原油パイプラインが稼動を開始すると、原油はKyaukphyu港で陸揚げして中国へ輸送することになり、中国にとっては大幅なコスト削減になる。日本や韓国など他のアジアの原油消費国にとっては、中国が原油供給の面で圧倒的な優位に立ったことを意味する。

 新パイプラインの原油輸送能力は相当大きいものであり、輸送能力は年間1.6億バレル、1日44万バレルに上る。世界の原油需要総量に占める比率は0.5%弱であり、一部のブレンド油の価格を変える力がある。

 (騰訊財経 2月6日)