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【石油・天然ガス】

輸入原油使用権の基準が引き下げ (15/02/17)
2015/2/19
中国【石油・天然ガス】

 国家発展改革委員会は2月16日、通達を出し、通達前に稼動し輸入原油を未だ使用していない原油精製企業に対し、条件に適合しかつ応分の義務を履行することを前提に、輸入原油の使用を許可することにした。

 業界関係者によると、今回の通達により、条件に適合する地方製油所の多くが輸入原油使用権を獲得することになる。ICISのデータによると、上述の条件を満たす地方製油所は15〜20社程度に上る。地方製油所にとって原油調達先が大幅に広がり、製油業界の淘汰と構造調整、産業の高度化も進むことになる。

 今回の通達によると、輸入原油の使用を許可される企業は以下の基準を満たさなければならない。

 (1) 原油精製能力年間200万トン以上の常減圧装置を有する。
 (2) 製油過程の総合エネルギー消費が標準石油換算66kgoe/トン未満、エネルギー単位当たりエネルギー消費11.5kgoe/トン(トン・エネルギー係数)以下、精製ロス率0.6%未満、製油1トン当たりの水消費0.5トン未満、原油貯蔵タンクの容量が関連要件に適合。
 (3) 企業が保有する原油精製能力年間200万トン以下の常減圧装置は全て撤去する。

 その他にも、輸入原油の使用を許可される企業に対しては、製品品質管理制度を完備していること、応分の環境保護設備と応急設備を有すること、過去3年間において比較的大きい環境事故や火災事故が発生していないことも求められる。

 (中国証券報 2月17日)