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中国
【エネルギー全般・政治経済】

2008年のGDP成長目標は8% 石油製品・天然ガス価格据え置き インフレ抑制策を継続 (08/01/15)
2008/1/16
中国【エネルギー全般・政治経済】

 政府筋は、2008年の中国のGDP成長目標を8%とすると表明した。また、2007年のGDP成長率は11%との見積もりを示し、緊縮政策は08年下半期から効果を表すとの予想を明らかにした。

 ここ数年、政府はGDP成長目標を8%としてきたが、政府の経済過熱措置にも関わらず、GDPは依然二桁台の成長を続けてきた。人民銀行は昨年6回にわたり利上げを行い、10回にわたって預金準備率を引き上げたが、インフレ、投資、GDP成長、貨幣供給量はいずれもなお上昇している。

 インフレは中国にとって最大の課題であり、政府は今年もインフレを抑制するために必要な措置を取ることになる。国家発展改革委員会(NDRC)財政金融司長・徐林は、政府は2008年の消費者物価指数(CPI)の上昇率を4.6%以下に抑えるよう希望していると指摘した(2007年のCPI上昇率は5%)。人民銀行副総裁・易綱は、中国の貿易黒字と投資の伸びは依然高すぎると指摘し、人民銀行は断固たる措置を取ってインフレを抑制すると述べた。また、徐林司長は、天然ガスと石油製品等の燃料価格は当分の間据え置くと述べた。

 GDPとCPIの目標値は、3月5日に開かれる全人代で正式に確定されることになる。

 (中国能源網 1月15日)