著名コンサルティング・研究機関である亜太博宇は昨日、「中国は経済の衰退に準備すべし」と題して、米国経済の低落は中国経済に深刻な影響をもたらすと説いたが、これと関連して、USB銀行のエコノミストであるアンダーソン氏は次のような異なる見解を明らかにした。 厳格に言えば、中国の輸出商品の大多数は中継貿易によるものであり、真の輸出額は、輸出商品のうちの国外からの輸入部分の価値と国内の他の企業から購入した部分の価値を公式の輸出額から差し引いたものでなければならない。そうなれば、中国のGDPに占める真の輸出額の比率は10%足らずになる。実際、中国の経済成長の原動力は輸出ではなく、投資である。投資は昨年の中国のGDPのうち40%を占めた。しかも、投資の大部分はインフラ建設と不動産に集中している。こうしたところから、2008年に米国経済が低落したならば、中国の経済成長に対する貿易の寄与率は著しく低下するが、経済過熱の視点から見ると、これは朗報なのかもしれない。 (亜太博宇 1月16日)
著名コンサルティング・研究機関である亜太博宇は昨日、「中国は経済の衰退に準備すべし」と題して、米国経済の低落は中国経済に深刻な影響をもたらすと説いたが、これと関連して、USB銀行のエコノミストであるアンダーソン氏は次のような異なる見解を明らかにした。
厳格に言えば、中国の輸出商品の大多数は中継貿易によるものであり、真の輸出額は、輸出商品のうちの国外からの輸入部分の価値と国内の他の企業から購入した部分の価値を公式の輸出額から差し引いたものでなければならない。そうなれば、中国のGDPに占める真の輸出額の比率は10%足らずになる。実際、中国の経済成長の原動力は輸出ではなく、投資である。投資は昨年の中国のGDPのうち40%を占めた。しかも、投資の大部分はインフラ建設と不動産に集中している。こうしたところから、2008年に米国経済が低落したならば、中国の経済成長に対する貿易の寄与率は著しく低下するが、経済過熱の視点から見ると、これは朗報なのかもしれない。
(亜太博宇 1月16日)