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中国
【石油・天然ガス】

製油能力は過剰 警戒システムを構築せよ シノペック高官が提言 (15/03/06)
2015/3/13
中国【石油・天然ガス】

 2014年末時点の中国の一次製油能力は約7.4億トンであるが、2015年末には7.6〜7.8億トンに達すると予想される。さらに、《石油化学産業規画部署方案》が明確にしている製油事業の建設計画や地方製油企業の生産能力拡大などを考えると、2020年には中国の一次製油能力は9億トンを突破する公算である。

 全人代代表であり中国石油化工(SINOPEC)製油事業部主任の趙日峰氏は、国内経済が「新常態」に入っていること、バイオ燃料及びLNGが石油製品に取って代わっていること、電気自動車など新興エネルギーが急速に発展していることなどで、石油製品需要の伸びが鈍化し、製油能力はすでに過剰傾向を呈していると指摘、コントロールを加えなければ鉄鋼やセメントと同様に深刻な過剰が発生すると述べた。

 趙日峰氏は、製油能力の無秩序な重複建設を回避して過剰傾向の深刻化を避けるためには、国が経済成長、クリーンな代替エネルギーの発展、エネルギー消費構造の変化といった動向を勘案して、製油能力に対する警戒システムを構築し、国内一次製油能力を合理的に抑制するよう指導することを提言した。

 (財経網 3月6日)