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【石油・天然ガス】

原油備蓄の部署がスピードアップ 業界は原油インフラ建設を提唱 (15/03/12)
2015/3/18
中国【石油・天然ガス】

 エネルギー消費が急増し、国際石油価格が下落する中で、国のエネルギーセキュリティに関わる原油備蓄が改めてスピードアップしている。ICISの馬琛アナリストは取材に対し、「135万m3の湛江原油商業備蓄基地の建設が急ピッチで進められており、2016年には使用に供される見込みだ」と述べた。

 2014年後半以降、中国の原油備蓄をめぐって相次いで動きが出ていたが、今年はさらに進展が加速される。2015年1月、国家発展改革委員会は《原油加工企業商業原油在庫運行管理の強化に関する指導意見》を通達し、企業の石油備蓄を奨励することになった。2月には煙台港の30万トン原油埠頭建設事業が承認された。

 北海原油商業備蓄庫はすでに満タンに近づいているとのことであるが、それでも中国の原油備蓄は依然として低い水準に止まっている。馬琛氏の分析によると、国家第1期戦略原油備蓄は1,243万トンであり、ICISが調査した第2期戦略備蓄庫の注油量200万トン足らずを加えても、戦略備蓄に代わる商業備蓄を除けば、現在の戦略備蓄は原油輸入量のわずか17日分程度に過ぎず、IEAが推奨する90日分の輸入量との差は極めて大きい。業界関係者は関連制度を整備して速やかに石油備蓄の拡大に取り組むよう呼びかけており、特に原油インフラの建設を真っ先に解決しなければならないとしている。

 (中国石油新聞中心 3月12日)