中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)が3月22日に発表した2014年度年報によると、中国企業会計準則に基づき親会社の株主に帰属する純利益は474億元、前年比29.4%の減益になった。2009年以降最大の減益幅である。その原因はやはり石油製品と石油化学製品価格の大幅な下落に帰結する。年報によると、Sinopec Corp.の営業収入は2.82兆元、前年比1.9%の減少に止まったが、収益は30%近く下がった。 近年、世界経済の回復が十分でなく、中国経済の下振れ圧力も続く中で、石油化学製品の需要も軟調である。加えて、国際原油価格の低迷も続いている。昨年下半期において中国国内の石油製品価格は11回連続で引き下げられた。国際油価の下落が止まらない中、石油企業に対しても大きな影響が続いている。Sinopec Corp.の収益474億元を詳細に見ると、その大部分は探査・開発業務によるものであり、同業務は471億元の収益を上げた。一方、製油、化学及び本社業務は前の年の100億元の黒字から赤字に転じ、2014年は合計53億元の赤字を計上した。 今週は中国石油天然ガス(PetroChina)と中国海洋石油 (CNOOC)も相次いで年次報告を発表するが、楽観は許されないと業界は予想している。さらに、専門家の予想によると、2015年も世界経済の回復は遅く、年間を通して国際油価の軟調が続く公算である。 (経済日報 3月24日)
中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)が3月22日に発表した2014年度年報によると、中国企業会計準則に基づき親会社の株主に帰属する純利益は474億元、前年比29.4%の減益になった。2009年以降最大の減益幅である。その原因はやはり石油製品と石油化学製品価格の大幅な下落に帰結する。年報によると、Sinopec Corp.の営業収入は2.82兆元、前年比1.9%の減少に止まったが、収益は30%近く下がった。
近年、世界経済の回復が十分でなく、中国経済の下振れ圧力も続く中で、石油化学製品の需要も軟調である。加えて、国際原油価格の低迷も続いている。昨年下半期において中国国内の石油製品価格は11回連続で引き下げられた。国際油価の下落が止まらない中、石油企業に対しても大きな影響が続いている。Sinopec Corp.の収益474億元を詳細に見ると、その大部分は探査・開発業務によるものであり、同業務は471億元の収益を上げた。一方、製油、化学及び本社業務は前の年の100億元の黒字から赤字に転じ、2014年は合計53億元の赤字を計上した。
今週は中国石油天然ガス(PetroChina)と中国海洋石油 (CNOOC)も相次いで年次報告を発表するが、楽観は許されないと業界は予想している。さらに、専門家の予想によると、2015年も世界経済の回復は遅く、年間を通して国際油価の軟調が続く公算である。
(経済日報 3月24日)