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【新エネルギー】

工業情報化部が《太陽光発電製造産業規範条件》を公布 (15/03/31)
2015/4/8
中国【新エネルギー】

 工業情報化部は太陽光発電産業の持続的で健全な発展を推進するため、《太陽光発電製造産業規範条件》2015年版を公布した。生産部署と事業の設置、生産規模と製造技術、資源総合利用及びエネルギー消費、環境保護、品質管理や監督管理など8つの側面から太陽光発電産業に対する管理を強化し、産業の速やかな転換とグレードアップ及び構造調整を誘導する。

 同規範条件によると、申告資料の改ざんや監督検査の拒絶を行った企業、規範条件の要件を維持することが出来ない企業、重大な安全事故や汚染事故を起こした企業、法規や国の産業政策の規定に違反した企業は資格を取り消される。

 規範条件は太陽光発電製造企業に対し、省クラス以上の独立研究開発機関、技術センターもしくはハイテク企業資格を備えること、販売総額の3%以上でかつ1,000万元以上を研究開発及び技術改良に当てること、太陽光発電製造事業が国の資源開発利用、環境保護、省エネ等の法規に適合していることなどを求め、生産能力を単純に拡大する新規太陽光発電製造事業の厳重な規制を図る。また、太陽光発電製造企業及び事業に対し、用地の節約並びに集約と水資源浪費の削減を求めている。ポリシリコンの水リサイクル利用率を95%以上とし、シリコンチップ事業の水消費は100万個につき1,400トン以下、電池事業の水消費は1MWp当たり1,700トン以下とする。

 環境保護の面では、太陽光発電製造事業の新規建設及び拡張に対して環境影響制度を厳正に適用し、環境影響評価審査にパスしていない事業は着工してはならない。排気と排水は国及び地方の大気及び水汚染物排出標準と総量規制の要件に適合しなければならない。企業はISO14001環境管理体系認証、ISO14064温暖化ガス算定検証、PAS2050/ISO/TS14067カーボンフット認証にパスすることが奨励される。

 品質管理の面では、電池及び電池モジュール生産企業はAAAクラスの太陽シミュレーターや高低温環境試験ボックス等の重要検査設備を配備しなければならない。企業はCNAS認証資格を備える実験室を建設するよう奨励される。太陽光発電製品の品質は国の関連標準に適合し、国が承認した関係認証機関の認証にパスしなければならない。モジュールの使用寿命は25年を下回ってはならず、製品の品質保証期間は10年以上、インバーターの品質保証期間は5年以上でなければならない。

 (中電新聞網 3月31日)