中国石油化工(SINOPEC)、中国石油天然ガス(PetroChina)、国家開発銀行、中国科学院等は貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査・開発・利用を支援し、金融協力プラットフォームを構築し、技術サポートを提供すると表明している。貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査開発権、資金及び技術の3つの難題を速やかに打開する上で効果を上げることになる。 貴州省のシェールガス原始埋蔵量は13兆5,400億m3に達し、全国第3位である。また、深度2000メートル以下の炭層ガス資源量は3兆1,500億m3で全国トップである。 予測によると、2020年には貴州省の天然ガス消費量は70億m3に達するが、中緬パイプラインの年間天然ガス供給量で賄うには程遠く、大きな不足が生じる。シェールガスと炭層ガスは貴州省の天然ガス供給を補完する上で重要である。 しかしながら、貴州省のシェールガスと炭層ガス開発には、鉱業権、資金及び技術の3つの大きな難題が付きまとう。そのため、3月中旬から下旬にかけて、貴州省発展改革委員会副主任兼能源局長の張応偉及び関係部門の幹部がSINOPECとPetroChinaの本社、国家開発銀行及び中国科学院地球地質物理研究所を訪ね、シェールガスと炭層ガスの鉱業権、資金及び技術の面で協力を求めた。 SINOPECとPetroChinaは貴州省のシェールガスと炭層ガスの鉱業権の80%以上を取得しているが、近年の探査開発のペースは遅い。今回の意見交換で、2大集団は貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査開発を強化するとともに、国際慣例に従って貴州省との協力を展開すると表明した。また、国家開発銀行の幹部は、金融協力プラットフォームを構築して、貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査開発を促進すると表明した。さらに中国科学院地球地質物理研究所所長の朱日祥院士は、非在来型天然ガス探査開発の3大コアテクノロジー(探査技術・水平井掘削・マルチボリュームフラクチャリング技術)の面で貴州省に対して技術サポートを行うと表明した。 近年、貴州省は非在来型石油ガスの探査開発をスピードアップしており、SINOPECは2013年12月、習水丁頁2HF井のフラクチャリングに成功し、現在日量5万m3に達している。一方、PetroChinaは畢節市にシェールガス実験区を建設する計画である。資源を精査し、適切な採掘技術を研究した上で、貴州省と共同出資公司を設けてシェールガスの開発と利用を進めることになる。 炭層ガスについては、PetroChina華東分公司が貴州省で24坑の探査井の掘削を完了し、うち織金鉱区では20坑を掘削、1坑当たり日量最大5,000m3に達している。その他にも、貴州盤江集団は盤県松河で9坑の炭層ガス探査井を掘削し、1坑当たり日量1,500〜3,000m3に達し、貴州西南能鉱業集団が遵義で実施した「楓1井」はすでにフラクチャリングに成功し、日量1,000億m3に上る。重慶能源貴州煤電公司による官寨炭鉱の炭鉱ガス地上回収事業は4月1日に点火に成功し、日量約700m3になる。 (中国鉱業報 4月23日)
中国石油化工(SINOPEC)、中国石油天然ガス(PetroChina)、国家開発銀行、中国科学院等は貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査・開発・利用を支援し、金融協力プラットフォームを構築し、技術サポートを提供すると表明している。貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査開発権、資金及び技術の3つの難題を速やかに打開する上で効果を上げることになる。
貴州省のシェールガス原始埋蔵量は13兆5,400億m3に達し、全国第3位である。また、深度2000メートル以下の炭層ガス資源量は3兆1,500億m3で全国トップである。
予測によると、2020年には貴州省の天然ガス消費量は70億m3に達するが、中緬パイプラインの年間天然ガス供給量で賄うには程遠く、大きな不足が生じる。シェールガスと炭層ガスは貴州省の天然ガス供給を補完する上で重要である。
しかしながら、貴州省のシェールガスと炭層ガス開発には、鉱業権、資金及び技術の3つの大きな難題が付きまとう。そのため、3月中旬から下旬にかけて、貴州省発展改革委員会副主任兼能源局長の張応偉及び関係部門の幹部がSINOPECとPetroChinaの本社、国家開発銀行及び中国科学院地球地質物理研究所を訪ね、シェールガスと炭層ガスの鉱業権、資金及び技術の面で協力を求めた。
SINOPECとPetroChinaは貴州省のシェールガスと炭層ガスの鉱業権の80%以上を取得しているが、近年の探査開発のペースは遅い。今回の意見交換で、2大集団は貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査開発を強化するとともに、国際慣例に従って貴州省との協力を展開すると表明した。また、国家開発銀行の幹部は、金融協力プラットフォームを構築して、貴州省のシェールガスと炭層ガスの探査開発を促進すると表明した。さらに中国科学院地球地質物理研究所所長の朱日祥院士は、非在来型天然ガス探査開発の3大コアテクノロジー(探査技術・水平井掘削・マルチボリュームフラクチャリング技術)の面で貴州省に対して技術サポートを行うと表明した。
近年、貴州省は非在来型石油ガスの探査開発をスピードアップしており、SINOPECは2013年12月、習水丁頁2HF井のフラクチャリングに成功し、現在日量5万m3に達している。一方、PetroChinaは畢節市にシェールガス実験区を建設する計画である。資源を精査し、適切な採掘技術を研究した上で、貴州省と共同出資公司を設けてシェールガスの開発と利用を進めることになる。
炭層ガスについては、PetroChina華東分公司が貴州省で24坑の探査井の掘削を完了し、うち織金鉱区では20坑を掘削、1坑当たり日量最大5,000m3に達している。その他にも、貴州盤江集団は盤県松河で9坑の炭層ガス探査井を掘削し、1坑当たり日量1,500〜3,000m3に達し、貴州西南能鉱業集団が遵義で実施した「楓1井」はすでにフラクチャリングに成功し、日量1,000億m3に上る。重慶能源貴州煤電公司による官寨炭鉱の炭鉱ガス地上回収事業は4月1日に点火に成功し、日量約700m3になる。
(中国鉱業報 4月23日)