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【石油・天然ガス】

西気東輸二線パイプライン計画の詳細が明らかに (08/01/18)
2008/1/18
中国【石油・天然ガス】

 ルートがほぼ確定したことが昨日報じられた西気東輸二線パイプラインに関するより詳しい情報が今日明らかになった。

 中国石油天然気管道分公司の侯創業副総経理(副社長)は、CNPCが中央ジア天然ガス及び西気東輸二線建設指導小組を設けたとし、2009年に中央アジア天然ガスパイプラインと西気東輸二線西ブロックを完成し、2010年にはガス供給を開始するという目標を明らかにした。

 西気東輸二線パイプラインの主要ガス源はトルクメニスタンであり、中国とトルクメニスタンの協定及び契約に基づき、トルクメニスタンは今後30年間、中国に毎年300億m3の天然ガスを供給する。300億m3のうち、170億m3はトルクメニスタンとの売買契約によるものであり、130億m3はCNPCの締結したトルクメニスタンのアム河右岸鉱区共同開発の生産物分与契約によるものである。CNPCはこの他に、タリムや長慶等の国産天然ガスを応急用とすることになる。

 計画によると、2008年1月末に西気東輸二線西ブロックの基本設計を完了し、2月には設備の公開入札並びに契約を開始する。西ブロック(ホルコス−中衛−靖辺)は2月末に着工する。6月末には全線の基本設計を完了し、9月、東ブロックに着工する。2009年末には西ブロックを完成し、2011年6月に東ブロックの幹線と深セン−香港支線を完成する。

 中央アジア天然ガスパイプラインと西気東輸二線で合計11,000kmになる。中央アジア天然ガスパイプラインはトルクメニスタンとウズベキスタンの国境を起点に、ウズベキスタン、カザフスタンを経て新疆のホルコス口岸(通商口)まで1,818km。ホルコスで西気東輸二線に接続する。

 西気東輸二線はホルコス口岸から東に伸び、新疆、甘粛、寧夏、陝西、河南、湖北、江西、広東、広西、浙江、上海、湖南、江蘇の13省・自治区・直轄市を経由する。年間輸送能力は300億m3に上る。

 西気東輸二線パイプラインは、1本の幹線と8本の支線の他、3基の地下貯蔵タンクからなる。支線は、新疆自治区輪南−トルファン、寧夏自治区中衛−陝西省靖辺、河南省洛陽−江蘇省徐州、江西省南昌−上海、江西省樟樹−湖南省湘潭、広東省翁源−深セン、広州−広西自治区南寧、広東省肇慶−湛江の8ルート。地下貯蔵庫は、河南省南平頂山ガス貯蔵庫、湖北省雲応塩穴貯蔵庫、南昌麻丘水層貯蔵庫を設け、容量は合計45億m3、取扱量は22億m3になる。また、200万t/年のピーク調整用LNGステーションを1基設ける。

 西気東輸二線パイプラインは総延長8,794km、うち4,945kmの幹線にはX80鋼管材を採用し、3,849kmの支線にはX70鋼管材を採用する。全線の鋼管材使用量は440万トンに及び、うちX80が278万トンになる。

 西気東輸二線の2010年のガス輸送量は60億m3であるが、2011年には170億m3、2012年には300億m3に拡大する。2015年の西気東輸二線のガス供給先は、都市ガス54.4%、工業用燃料28.3%、発電15.5%、化学工業1.8%を見込んでいる。

 価格決定方式については、中国とトルクメニスタンは国際石油価格との連動方式を確認しており、当面の井戸元価格は195$/千m3、これに国外パイプライン輸送費50$/千m3を加えると、ホルコスの税込み価格は2.02元/m3になる。さらに、西気東輸二線パイプラインの平均輸送費を1.1元/m3として計算すると、都市ゲートステーションの平均価格は3.1元/m3を上回る。距離に応じた増額方式でパイプライン輸送費を確定した場合、沿海地区の価格はこれよりも高くなり、市場がガス価格を受け入れるかどうか、不確定要因が付きまとう。但し、広東省のLNG需要家はすでに西気東輸二線の建設を歓迎している。

 西気東輸二線以外では、侯創業副総経理によると、ロシアからの天然ガス輸入をめぐって目下交渉が続けられているが、順調に進捗しているとは言い難いとのこと。ロシアの天然ガスは主に東北地区に供給されることになるだろう。また、CNPCは西気東輸三線(第3西気東輸パイプライン)の計画も進めており、ルートは目下検討中であるが、河西回廊を経由することになるだろう。

 (中国石化新聞網 1月18日)