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【電力】

工業情報化部が電力設備発展の5つの重点方向について解説 (15/05/29)
2015/6/3
中国【電力】

 工業情報化部は先般《中国製造2025》計画に対する一連の解説文書を発表し、高規格デジタル工作機械、ロボット、航空装備、海洋建設装備並びにハイテク船舶、先進軌道交通装備、省エネ・新エネルギー車、電力設備及び農業機械の8つの分野について詳細に説明した。

 うち電力設備について工業情報化部は次のような発展目標を打ち出した。2020年には電力設備の技術水準を全体的に国際先進レベルに達するようにして、国際規格の制改訂に対する発言権を掌握する。石炭、水力、ガス、原子力、新エネルギー及び再生可能エネルギーなど多元的な電力供給設備の研究開発と製造システムを構築し、自主化率を90%以上にする。2025年までに持続的なイノベーション能力を具備し、産業群を完備して、整った研究開発、設計、製造、試験検査並びに認証の体系を形成する。大型火力発電、水力発電、原子力発電等のプラント設備を国際先端水準へと高め、新エネルギー・再生可能エネルギー設備と蓄エネルギー装置の市場シェアを80%超にする。送変電設備の100%でスマート化を実現し、センサー等の重要部品自主化率を85%以上とする。
 工業情報化部は電力設備発展の5つの重点方向を次のように提示した。

 (1)火力発電設備
 1000MW超々臨界・超クリーンエミッションの石炭火力発電設備、新疆ジュンガル炭を使用する600MW以上の超臨界石炭焚ボイラー、600M超臨界循環流動床ボイラー、高水分褐炭取水式石炭火力発電設備、300MW級Fクラス大型タービン、400MW級G/Hクラス大型タービン、大型火力発電設備制御システム等に重点を置いて発展を進める。

 (2)原子力発電設備
 CAP1400原子力発電プラント設備、華龍一号原子力発電プラント設備、高温ガス冷却炉、ナトリウム冷却高速炉、トリウムベース溶融塩原子炉に重点を置いて発展を進める。

 (3)再生可能エネルギー設備
 1000MW級超大容量水力発電設備、700メートル以上の超高水位衝撃式水力タービン、400MW及び700メートル以上の超高水位揚水蓄エネルギー設備、15MW以上の可変速揚水蓄エネルギー設備、高効率ソーラー発電設備、5MW以上の風力発電設備、MW級先進蓄エネルギー装置等に重点を置いて発展を進める。

 (4)送変電設備
 1000kV超高圧交流送電プラント設備、±800kV以上の超高圧直流送電プラント設備、±200kV以上のフレキシブル直流送電システム及びプラント設備、スマートグリッド用送変電設備並びにユーザー端末設備、低公害・環境保護型高効率送変電設備、大出力電子デバイス、高温超伝導材料及び高温超伝導送変電設備等に重点を置いて発展を進める。

 (中国電力網 5月29日)