6月3日、第26回世界天然ガス大会において、エネルギーコンサルティング会社IHSは研究レポートを発表し、天然ガスとLNGは今後運輸用燃料として著しく成長することになり、中国市場が依然として世界のLNG市場の持続的成長の鍵であり続けるだろうと指摘した。

　同レポートによると、2030年には天然ガスは運輸用燃料として150万BDの石油需要に取って替わることになる。世界のトラックと小型車の消費量はほぼ同じであるが、トラックが石油以外の燃料を使用すると、もっと経費を節約することが可能になる。しかもトラックは更新が早く、新技術の応用も早い。IHSの予測によると、2030年にはトラックの天然ガス需要量はLNGとCNGも含め年間810億m3に達する。また、2030年には船舶用の新規LNG需要も17億m3になる。

　IHSのレポートは低油価が天然ガス消費に対する影響についてリサーチしたものであり、低油価は短期的には天然ガス消費量の減少をもたらすが、長期的には決してそうはならないとしている。中国は大量のLNG自動車を保有し、契約量は年々大幅に増加している。中国市場は世界のLNGの持続的成長の鍵になる。

　（中国石油網 6月4日）