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【石油・天然ガス】

国際油価の低迷が中国のシェールガス開発に影響 (15/06/04)
2015/6/11
中国【石油・天然ガス】

 米国の「シェールガス革命」は中国人のシェールガス開発熱を大いに喚起した。加えて、過去数年間の国際石油価格の高騰により、中国のシェールガス開発はますますスピードアップされた。しかし、2014年6月20日以降、需要の低下、米ドルの上昇、地域的政治紛争、OPECの石油生産と米国のシェールガス(オイル)増産等の影響により、国際油価は坂をころげ落ちるように下落した。今年5月時点で、国際油価は若干回復したものの、依然1バレル60〜65ドルで低迷している。国際油価の下落は世界の石油・天然ガス産業に極めて大きな影響を与え、中国のシェールガス開発に対する影響も顕著である。

 研究によると、1バレル50〜65ドルの国際油価は中国のシェールガス開発コストに相当する。当然ながら中国のシェールガス開発は依然初期段階に止まっており、今後開発コストは生産量の増加に伴って下がり、一方、技術進歩も開発コストの低下に寄与して、産業全体の価格リスク抵抗能力は絶えず強まることになる。しかし、当面の低油価に対して、中国のシェールガス業者は依然様子見を決め込んでいる。

2012年と2013年に国土資源部は2回にわたる全国シェールガス鉱区探鉱権入札を実施し、現在第3回シェールガス鉱区の入札準備も進められている。しかし、2014年6月より、第2回入札で19ヵ所の鉱区を落札した企業が行った投資は、約定された投資規模をはるかに下回っている。2014年に中国石油化工(SINOPEC)と中国石油天然ガス(PetroChina)はシェールガスの探査開発において目を見張る成果を上げたものの、低油価の下ではシェールガス1m3当たりの利益がいかほどかは疑問である。中国のシェールガス事業は全体的に熱が冷めつつある。

 (中国石油化工網 6月4日)