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【電力】

華中電網、石炭不足により637万kWの発電機停止 (08/01/22)
2008/1/22
中国【電力】

 1月以降、発電用石炭の供給不足等の原因により、華中電網の電力供給は逼迫傾向にある。1月20日の時点で石炭不足に起因する発電機停止は637万kWに上っており、25軒の火力発電所の石炭在庫はすでに警戒ラインをオーバーしている。河南省以外の省では停電又は電力供給制限が発生している。

 昨年12月下旬以降、華中電網の電力使用負荷が急増する一方、湖北、重慶、湖南、四川、江西の各電力網の石炭在庫が急減し、華中電網全体では毎日10万トンのペースで在庫が減少した。1月に入ると、所轄各省の火力発電所の停止が相次いで発生した。1月20日の華中電網の石炭在庫はわずか7日分、通常在庫の半分の557.41万トンに落ちた。

 四川省では1月5日から停電を開始し、1日当たりの停電は2,000万kWを超えている。重慶は例年より早い12月11日から停電を開始した。湖北、重慶、四川、江西の各省政府はすでに華中電網に対し電力支援を要請した。華中電網は目下国家電網公司と対応を協議しており、全電力網の予備容量を動員するなど緊急支援措置を取っている。また、各省に対して、省内の発電用石炭のバランスを取って安全運転への影響が大きい重点火力発電所の石炭不足による発電機停止を極力回避するよう呼びかけるとともに、緊急状況の下での最善の停電計画案を練るよう提議している。

 華中地区の悪天候は依然続いており、華中電網の電力供給は極めて大きな試練に直面している。華中電網は電力網の安全を確保した上で、電力の秩序ある供給に全力を挙げるとしている。

 (中国能源網 1月22日)