中国とEUは6月29日、ブリュッセルにおいて《中国EU気候変動共同声明》を発表した。EUの専門家によると、気候変動対応をめぐる中国とEUの協力には大きな展望が広がっており、低炭素経済の発展を模索する中国にとって欧州には共有できる多くのノウハウがある。

　声明において、中国とEUは、気候変動という人類が直面する重大なチャレンジに対応する上で重要な役割を担っているとの認識を示し、2015年のパリ気候会議において法的拘束力を備える合意に達するよう協力してその推進に努めることを強調した。

　欧州委員会気候行動エネルギー担当委員のMiguel Arias Canete氏は新華社の取材に対し、大気汚染、環境悪化、都市人口流動など中国が目下直面している難題については、欧州はすでに経験を積んでおり、中国と共有できる多くのノウハウを有していると表明した。

　Miguel Arias Canete氏によると、EUと中国は「自然パートナー」であり、今回の声明が言及したように、炭素市場、クリーン・エネルギー、再生可能エネルギー、低炭素技術等をめぐる双方の協力は双方の関係の中で重要な構成要素になっており、中国とEUという2大経済体が炭素市場をめぐる試みに成功すれば、世界の他の諸国にとっても模範になる。

　（新華社 7月1日）