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中国
【石炭】

年内稼動が計画されていた多数のCTO事業が2016年以降に延期 (15/07/03)
2015/7/9
中国【石炭】

 隆衆石化網によると、もともと2015年に300万トン余りのCTO(コール・トゥ・オレフィン)プラントの稼動が計画されていたが、6月末時点の新プラントは東華能源揚子江石化の1社のみである。しかも、今年下半期の稼動が計画されていた内蒙古久泰能源の年産35万トンPPプラントも2016年第1四半期に延期になる。さらに、富徳常州、広州石化、青海塩湖等のプラントも2016〜2017年に延期される。

 中国はポリエチレン消費大国であり、急成長する消費市場がポリエチレン産業の投資ブームをもたらし、近年国内において大型製油・エチレン複合事業やCTO事業の川下のポリエチレンプラントが新たに建設され、中国のポリエチレン生産能力は大幅に拡大し、2010年以降、年平均15%以上の伸びを示している。特に2014年には中国のポリエチレン総生産能力は1,675.3万トンに達し、2014年年初に比べ305万トン増加した。

 しかし、油価の低迷、技術、資金、環境影響評価など一連の問題が影響して、国内のCTO事業の稼動が目立って鈍くなり、ポリエチレンの急速な生産能力拡大を経て減速期に入っている。

 (中国煤炭資源網 7月3日)