7月15日、中国電力投資集団公司と国家核電技術公司の合併により、新たに国家電力投資集団公司が北京に発足した。これは、中国の原子力分野において、国家電力投資集団、中核集団、中広核集団の3社鼎立の局面が形成されることを意味する。

　国家電力投資集団公司の初代董事長(会長)に任命された王炳華は、国家電力投資集団は総資産7,000億元超に上り、中国の原子力発電のフル産業チェーンの機動部隊を構築することになると表明した。

　国家電力投資集団公司は、火力発電、水力発電、原子力発電、新エネルギーを擁する中国唯一の総合エネルギー集団になり、原子力発電分野では中核集団、中広核集団との差別化競争と協力態勢を形成することになる。

　王董事長は次のように述べた。中国電力投資集団公司は原子力発電所運営資格を有していたが、原子力発電開発設計の面では中核や中広核には比すべくもなかった。国家核電技術公司は原子力発電の研究開発能力を有していたが、原子力発電所運営資格はなかった。両社の合併により、優位の相互補完を実現して、原子力発電の安全な発展を進めることになる。実際には国家エネルギー戦略の重要な考慮から出たものである。

　（中国能源網 7月15日）