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【石炭】

オルドス石炭産業転換の秘訣は石炭化学工業+特高圧にあり (15/07/17)
2015/7/27
中国【石炭】

 オルドス市の大手石炭企業は石炭化学工業への投資計画に着手している。石炭化学工業の展開によって現地の石炭生産能力を消化することが可能になる。同時に、オルドス市に発電所を建設し、特高圧(UHV)によって送電を行うことは、オルドスや内蒙古の石炭消費につながる。

 オルドスの石炭は硫黄、リン、灰分が低く、カロリーが高いと評価されており、石炭化学工業に適している。現在、低品質の石炭を利用する尿素製造事業とCTO(コール・トゥ・オレフィン)事業の計画が進められている。この2件の事業がフル稼働すると、2,500万トンの石炭生産能力を消化することが可能になり、石炭対外輸送問題を解決するだけでなく、石炭生産能力過剰問題の解決にもつながる。

 オルドスの石炭の大多数は鉄道や自動車道路によって北方の港湾に輸送されてから、南方の発電所へ海運により輸送される。トラックや鉄道による輸送はいずれも輸送費と輸送力が石炭消費を制約するボトルネックになっている。オルドスに発電所を建設して、東部や南部地区へ送電すると、不必要な輸送費を減らすとともに、石炭輸送のボトルネック問題を解決することが出来る。オルドスの石炭化学工業と特高圧がすべて実現すると、オルドスの石炭生産能力の50%に相当する3億トンの石炭生産能力を現地で消化することになる。さらに、石炭産業の転換が進み、発電所や石炭化学工業が開設されるだけでなく、一部の有力な石炭企業グループは資本市場を利用して転換とグレードアップを進めることを検討するようになる。 

 (和訊網 7月17日)