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【新エネルギー】

中国の太陽光発電電力機会損失率が上昇 最高40%超も (15/07/22)
2015/7/29
中国【新エネルギー】

 中国は近年ソーラー発電の発展に力を入れているが、「詐欺」まがいの弊害が派生しているだけでなく、太陽光発電の電力機会損失率も年々上昇している。特に西部地区の電力機会損失率は深刻であり、最も高い省では40.2%にまで達している。

 太陽光発電プラットフォームの調査によると、2014年7月から2015年5月にかけて、甘粛、内蒙古、新疆、青海、寧夏、チベット、雲南、陝西の8つの省・自治区の太陽光発電所は深刻な電力機会損失問題に直面し、中国全体の太陽光発電の電力機会損失率は14%に達した。特に甘粛省の電力機会損失率はこれをはるかに上回る40.2%にまで達している。甘粛省の中でも金昌市と武威市が最も深刻な影響を被った。

 太陽光発電の電力機会損失の主因として、現地の風力発電電力受入能力が弱いこと、電力グリッドの建設が遅れていること、対外送電の容量に限りがあることなどが挙げられる。甘粛省は正にそうした問題が最も深刻な省である。

 新疆自治区の太陽光発電電力機会損失率は7.8%、新疆建設兵団は8.1%である。現地の受入能力が不十分であり、対外送電線が建設中であることが主な原因である。一方、電力機会損失が軽微な地区には、内蒙古1.1%、寧夏1.1%、青海1.17%、陝西0.7%がある。雲南は3.7%、チベットは2.4%である。

 (中国能源網 7月22日)