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【新エネルギー】

河北省張家口再生可能エネルギー実証区の設置が承認 (15/07/29)
2015/8/3
中国【新エネルギー】

 国務院は《河北省張家口再生可能エネルギー実証区発展規画》を承認した。パイロット試験を局地的に展開することを通して、新エネルギー体制改革を推進するための新たなモデルを模索し、ノウハウを蓄積する。張家口再生可能エネルギー実証区の設置によって、北京・天津・河北の協同発展が促進されるとともに、冬季オリンピックの招致を後押しすることになる。

 風力発電や太陽光発電など中国の再生可能エネルギーは急速な勢いで発展しているが、電力インフラの建設や電力経営モデルなどの面で一連の体制的障害があり、エネルギー構造の最適化と調整が制約されている。そのため、《河北省張家口再生可能エネルギー実証区発展規画》は、エネルギー電力体制改革を推進すると同時に、再生可能エネルギーの大規模な連系に適応する電力系統の新たな計画管理体制、電力市場体制や地域の一体的な発展の仕組みと利益補償の仕組みを確立するとしている。

 中でも、風力発電と太陽光発電の電力機会損失、電力制限、再生可能エネルギー電力取引の仕組みの欠如といった問題を解決するため、発電、電力使用、送配電も対象とする電力体制改革を重点的に展開し、実証区の省・自治区・市に跨る電力取引の仕組みを完備して、北京・天津・河北地区へ送電を行うとしている。

 (中国新聞網 7月29日)