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【新エネルギー】

張家口再生可能エネルギー実証区発展規画が公布 (15/07/30)
2015/8/3
中国【新エネルギー】

 7月29日、国家発展改革委員会と国家能源局は《河北省張家口市再生可能エネルギー実証区発展規画》を公布した。計画期間は2015〜2030年、張家口市全域を中核エリアとして、北京・天津・河北及び周辺地区にも波及させることになり、《北京・天津・河北協同発展規画綱要》のエネルギー面の重要措置に当たる。

 《河北省張家口市再生可能エネルギー実証区発展規画》は、張家口について、「三北」(東北・華北・西北)が交差する場所であり、「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)中蒙露経済回廊の重要な結節都市であるとともに、北京・天津・河北地区の重要なエコロジー涵養区にして国が計画する新エネルギー基地の一つであるとしている。

 同規画によると、2020年には張家口の再生可能エネルギー発電の設備規模は2,000万kW、年間発電量は400億kWh以上に達して、北京・天津・河北の協同発展にクリーン・エネルギーを提供することになる。さらに2030年には再生可能エネルギー発電設備規模は5,000万kWに、年間発電量は950億kWh以上に達する。

 北京・天津・河北地区の2014年度の化石エネルギー電力の占める比率は90%以上であるが、規画は張家口市の末端エネルギー消費総量に占める再生可能エネルギーの比率を2020年には30%とし、2030年には50%にするとの目標を掲げている。

 また、同規画は再生可能エネルギーを初めとする新興産業クラスターを経済成長の新たな柱にすることを打ち出しており、計画期間において、実証区の新エネルギー、ビッグデータ、新材料、新エネルギー自動車等の新興産業の付加価値の年平均成長率を15%とし、地区のGDPに占める新興産業の比率を2020年には15%前後に、2030年には30%前後にするとしている。

 上述の目標を実現するため、張家口は3つの再生可能エネルギー事業を展開する。第1に1,000万kWクラスの風力発電基地である。第2に、大規模太陽光発電基地であり、100万kWクラスの太陽光発電回廊を建設する。第3に大出力太陽熱発電事業であり、一群の実証事業の建設を推進する。

 (人民網 7月30日)